コラム記事

97%を捨てて1日1万本売れる食パンが誕生

岐阜県にあるパン工場が破綻寸前でした。

その会社は、麦パン工房という会社です

このままでは長くないと知っていた工場長さんは、ある業務スーパーにスポンサーになってほしい。

そしてうちが開発した新商品のパンを売ってほしい。と懇願することにしました

門を叩いたのは、あの神戸物産

創業者である江田昌司氏が工場長の話しに耳を傾けます

江田がパンの値段を聞くと『298円で売っているが、それだと赤字なので398円にしたい』と工場長が言いました。

江田は、試食で美味しさを確認してから、こう切り出します

値上げするのではなく、逆に198円に値下げして売りましょう!

工場長は驚いてうなだれています

藁をもつかむ思いで岐阜から来たのに半額で売ろうとは。。。

しかし、江田はこの工場の欠点を瞬時に見抜いていたのです

というのも当時その工場は、80種類のパンを製造していました

これだと作る製品を切り替える度に機械の洗浄や材料の入れ替えで製造が止まりデッドタイムが生まれてしまいます

その時間は、製造が止まるので儲けはありません

工場というのは稼働率を上げてなんぼの世界ですから、麦パン工房のやり方は、極めて非効率です

そこで江田は、スポンサーになる代わりに商品数を2種類まで減らすことを合わせて提案しました

結果的に麦パン工房は江田の提案を受け入れて神戸物産のグループ入りを行います

江田の助言通り商品数を97%減らした所、生産効率が劇的に改善した事で食パンの原価を100円値下げして198円で販売しても利益が出るようになりました

店頭に並んだパンは飛ぶように売れてわずか1ヶ月で単月黒字を達成しました

その商品の名は、天然酵母食パン

15年経った今でも1.8斤284円で1日1万本売れるヒット商品になっています

この集中戦略は、Appleの共同創業者の一人であり、一切の妥協を許さないカリスマ的変革者として知られるスティーブジョブズも使っています

ジョブズは、一度追放されたアップルに舞い戻って復活させた逸話は有名な話ですが、実はジョブズが復活した年にアップルは、1300億円(10億4000万ドル)の赤字で、あと90日で倒産という状態でした。

まさに瀬戸際だったアップルをジョブズは集中戦略で復活させます

ジョブズは、復帰してすぐに社内調査を行った所、自分が追放されている間に凄まじい種類の製品が作られており、優秀な社員の力が分散している事に気が付きました

そこで全社会議で有名な4マスの表を描き

プロ向けと、消費者向けにディスクトップパソコンとノートパソコンを一種類ずつ

合計4種類だけに集中する

それ以外は全て撤退する!

結果、優秀な社員が4つの製品に集中することで復帰1年で440億円の黒字を達成します

ここでのポイントは、

何をしないのかを決めることは、何をするのかを決めるのと同じぐらい大事だということ

 

最後までご覧いただきありがとうございます

代表取締役 松田修身

2000年 中部大手法人入社

2014年 エリア長職就任

2020年 稼働ランキング日本一達成 退社

同年 プランニングオフィス 設立

2024年 BRAINDIVE株式会社 設立

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