コラム記事

売り方を変えてバカ売れした商品

森永乳業の商品に『黄金比率プリン』という商品がある

美味しいけど売れ筋商品ではないし全国どこででも手に入る

ある街に廃業を考える程さびれたスーパーがあった

その店での黄金比率プリンの売れ行きは月間20〜50個

しかしこのどこにでもある普通のプリンの【売り方】を変えて半年後に月間1,000個も売れる商品となった事例がある

もちろん全国どこでも手に入るプリンで、他所の店では特段目立つ事のない普通の売上

しかし

このお店だけが特出して売れている

このお店は一体何をやったのだろうか?

実はこのプリンが月間1000個売れるまでには売り方を変えていくストーリーがある

元々このお店では黄金比率プリンは月間20個〜50個しか売れな

よっていつものように4個注文した所、間違って96個届いてしまった

返品する訳にもいかず、賞味期限も10日しかない

店長はこれは売り切るしかないと考えた

まずは、ご来店して頂いたお客様へ「美味しいプリンが入荷しましたよ」っと声をかけた

すると1日で50個、2日で96個全てが売れた

購入して下さったお客様より、あれ美味しかったよ。っと多くの声を頂き、

店長はイケると考えて、今度は前回の1.5倍、144個の追加注文をした

プリンの入荷日に合わせたチラシに「○○さ~ん、あのプリンだよ。試食した人全員がうまいと言いました」と事実を書きました

さらに店の入り口、陳列棚、レジに様々なPOPを掲示した

これらの活動が功を奏し、二回目の仕入れ144個もまた2日間で完売した

総計240個を売り切った

そこで店長はさらに考えた

これはやればやるほど売れるのではないかと

この後は床POPを追加した状態で3か月続けた

その結果月平均500個というペースに落ち着いてきた

ここまでの動機付けではここが限界のようだった

しかし

店長はこれを限界だとは捉えなかった

店頭に看板を設置してアピールを追加した

その効果はあり、月の販売数は685個と再び伸び始めた

そして次は、今までと少しやり方を変えて、プリンの話をまとめたチラシを作成し配布を始めた

これが効果抜群だった

このチラシを配布した月には874個売れ、その翌月にレジのPOPを目立つように変更するとこれもまた効果があり、月の販売数は1181個

ついに1000個を超えた

その翌月は新たな動機づけは行わなかったが月の販売数は1031

連続で1000個超えを達成した

こうして黄金比率プリンは月間1000個売れる商品となった

1つのプリンがこんなに売れてしまうと他のデザートが売れなくなりそうな気がするが実際はそうではない

この店では他の商品も前年を上回る数量が売れている

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