コラム記事

たった一人の熱狂

90歳を超えた今なお毎朝オフィスに出勤して毎日いろんな種類のコンビニ弁当を食べる男は

セブンイレブンの創業者:鈴木 敏文(すずき・としふみ)

鈴木 敏文が会長時代のエピソード(2013年5月)

セブンイレブンのワンランク上のセブンゴールドシリーズの新商品で、インスタントラーメンの袋麺【金の麺 塩】を発売する当日

いつものように鈴木は、商品を買って試食していたがこの金の麺を試食すると

これは、販売できるレベルじゃない!

と、新製品の袋麺を全店舗で回収して6,000万分を廃棄する決断を下しました

目先の損失よりも、発売した場合に生じるブランディングダメージの方が大きいと考えたからだろう

強い組織とは、このようにたった一人の熱狂によって作られるのです

セブンイレブンの成功の秘訣:鈴木敏文に学ぶ

セブンイレブンの成功は、その戦略の面白さや実践から、今でも多くの人の心を捉えています

特に鈴木敏文の素晴らしい経営手腕は、自ら体験し、商品の質を磨くことを絶えず意識した経営の実践に見られます

今回は、鈴木敏文の出来事から、セブンイレブン成功の秘訣を探ってみます

毎日セブンイレブンの商品を試す

セブンの成功には、自らの身で商品を試す習慣が大きく影響しています

これは単にクオリティチェックにとどまらず、食べる人の気持ちを身を持って確かめるためでした

特に外食以外の日常の食事は、セブンイレブンの商品が必ず入っていたという話は有名です

これにより、商品の実際の味はどうなのか、広告のメッセージと実態に高さのずれがないかを監視していました

このような実践により、粗悪な商品は鈴木敏文の手によって排除されていました

本当の信頼は商品から生まれる

  1. 消費者志向の徹底

鈴木曰く「消費者は自分が何を欲しいか分かっていない」と考え、潜在的なニーズを掘り起こすことに力を入れました

  • 現場での試食: 自ら商品の試食を繰り返し、品質や味を確認
  • データ分析: 消費者の購買行動データをもとに、ニーズを先取りした商品を開発
  • ニーズの変化への柔軟な対応: 季節やトレンドに応じた商品展開を迅速に行う
  1. 「仮説と検証」の経営

鈴木は、新しい試みを行う際に、常に「仮説を立て、それを検証する」というプロセスを重視しました

  •  POSシステムの導入も、店舗データの分析で「売れる商品」と「売れない商品」を科学的に特定する仮説から始まりました
  • 仮説が失敗しても迅速に修正し、改善を続ける姿勢を貫きました
  1. 小さな失敗を許さない

小さな失敗を放置すると、それが大きな損失につながる」という哲学を持ち、小さな課題でも即座に対応しました

  • 売れ残りや不良品の徹底的な排除
  • 商品開発や店舗運営での細部へのこだわり
  1. 現場重視の姿勢

鈴木は、本部でのデスクワークだけでなく、現場を訪問して直接確認することを重視しました

  • 現場のスタッフや店舗オーナーの意見を聞き、そこから改善点を見出しました
  • 現場の声を反映した商品やサービスを開発し、店舗運営の効率を向上
  1. 革新への挑戦

鈴木は、従来のやり方にとらわれない革新的な手法を次々と導入しました

  • POSシステムの導入: 世界に先駆けて店舗の販売データを詳細に分析
  • 24時間営業: 当初は非常識とされましたが、現代のライフスタイルに不可欠なビジネスモデルを築きました
  • セブンプレミアム: 高付加価値なプライベートブランド商品を投入し、コンビニのイメージを一新
  1. 社員教育とフランチャイズ支援

鈴木は、従業員やフランチャイズ加盟店の教育とサポートを重視しました

  • 従業員教育: 消費者志向を徹底的に教え込む
  • フランチャイズ支援: リスクを本部と加盟店で分担する仕組みを構築し、加盟店の成功をサポート
  1. 常に未来を見据えた経営

鈴木は、「現在の成功に満足せず、次の一手を考える」ことを信条としました

  • 新サービスの展開: セブンイレブン内でのカフェサービスや、ネット通販との連携など
  • グローバル展開: 日本国内だけでなく、海外市場にも積極的に進出
  1. リーダーシップの特徴
  • 細部へのこだわり: 一見些細なことでも重要視し、細部を詰める姿勢
  • 柔軟な発想: 固定観念にとらわれず、時代の変化に応じた柔軟な対応
  • 現場とトップの一体化: トップダウン型の指示だけでなく、現場の意見を吸い上げて意思決定に反映

まとめ

セブンイレブンの成功要因は、トップが自ら顧客視点に立つことで顧客のニーズを深く理解した上で、データに基づき、市場の変化に適応してきた点にありますが

これらの戦略を一貫して実行し続けた、たった一人の熱狂がセブンイレブンを日本一のコンビニチェーンに押し上げる原動力とったのでしょう。

どれだけ大きな企業でも、その原動力は、たった一人の熱狂から始まる

 

最後までご覧いただきありがとうございます

代表取締役 松田修身

2000年 中部大手法人入社

2014年 エリア長職就任

2020年 稼働ランキング日本一達成 退社

同年 プランニングオフィス 設立

2024年 BRAINDIVE株式会社 設立

現在 ご支援店舗96店舗

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