コラム記事

サルの不公平実験

オマキザルにタスクを与えて、成功したら報酬を与えます

今回のタスクは
サルに石を渡して返してもらうというものです

上手く出来たご褒美に左のサルには、「きゅうり」を与えます
左のサルは喜んで食べています

しかし
右側のサルが同じタスクをこなして得るご褒美は「ぶどう」です
ぶどうは、オマキザルの大好物です

すると左側のサルがぶどうに気が付きました

続いて2回目
左側のサルに1回目と同じように石を渡します
サルはご褒美を得る為に石を返します

しかし左側のサルのご褒美は、また「きゅうり」です


サルは一口かじった後、怒ってきゅうりを実験者に向けて投げ付けました

最初にきゅうりを貰った時は、喜んで満足していたものの

隣のサルが大好物のぶどうを貰うのを見た途端に不機嫌になりました

そして3回目
今回は、石をケージに打ち付けて威嚇した後に石を返しました
もちろん3回目も同じく「きゅうり」を与えましたが、3回目ではかじる事もなく
実験者に向けて投げ付けました

エモリー大学の研究者によると、他者に比べて自分の報酬が劣るとオマキザルは怒ります

食べ物自体ではなく他者との報酬の比較で不満を感じるのです

つまり不公平に対して「すねている」のです

例えば
小数の役員が高額のボーナスを手にしているのに私たちには無いので仕事をサボるようになるとか。

不公平な状況に怒りを覚えるメカニズムは、大昔から脳に組み込まれています

食べ物や住居、パートナ候補の異性の数は限られていました

私たちの祖先は、危機感から生まれる怒りを生き残りに必要なパワーに変えていたのです

この事実は、マーケティングにおいてとても重要な発見です

商売とは、買うお客様を集めて、また買ってもらって、そのお客様に友だちを紹介してもらうという3つの事を行っているだけです

友だちを紹介したくなる商品とは何でしょうか?

その商品やサービスから自分が得た「成功体験」を友だちに共有したくなる心理の事を自己有用感と言います

自己有用感とは

他人の役に立った、他人に喜んでもらえたなどの感情

例えば上記の友達紹介キャンペーンの場合

紹介した人20,000円 > 紹介された人10,000円

これでは、不公平が生まれてしまい自己有用感が生まれない為、その商品は多くの人へは広まりません

友達を紹介してもらいたい場合、顧客の成功体験は、同じ価値でなくてはいけません

もちろんこれは、人材マネジメントや、人間関係でも同じです

あるタスクを友達に1万円お願いしたとしましょう

友達は、1万円でタスクをこなしてくれました

同じタスクを別の友達に2万円でお願いしている事が判明した途端に、

人は自分の利益(1万円)を失ったとしてもそのタスクを拒否するようになります

ロジカルに物事を考える事が出来れば、他人と自分は関係がないのだから、

自分は1万円の報酬を貰い続けた方が利益が大きいはずなのに「やきもち」や「嫉妬心」から自ら報酬を投げ出すのです

この現象は、遺伝子に組み込まれた現象である為、抗う事が難しいのです

故に自分の感情をコントロールできるか否かが金持ち脳と貧乏脳の差になるのかもしれませんね

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